オーナーの引き出し        第4回

今年もFAで何かと騒がしくなってきた。(まだ早いだろ!)
我らが稼頭央君も、その権利を手にする。そう、彼を他球団(大リーグ・国内含め)が放っておくはずがナイ。

毎年、それぞれのファンやマスコミが色々な事実と憶測をめぐらせる。
「うちにあの選手が来てくれたら!」という人、「え〜あんなに応援したのに出てっちまうのか??」と思う人。
あーだ、こーだ言ってもしょうがねーな・・・と思いつつもおひラの心中も穏やかでないのは確かか・・・。
まあ、権利を手にした選手側からすれば「どこでプレーしたって同じだよ」って訳にもいかないだろう。
給料が高い方がイイだろうし、注目度がUPするに越した事はない。これは一般人でも同じだよね。

これは言ったらタブーなのかもしれないけど、個人的意見なので適当に読んでもらいたい。ヨロシク。
その昔は(良くは知らないが)FAという権利が無かったので人気の無い球団にもスターが長く在籍した。
もしかしたら不満は有ったのかもしれないけど、とにかく今のチームの為に頑張ってプレーするのが勤めだった。チーム名とそのチームのスターの名はイツでもくっついていた。
「巨人の長嶋、王」「ロッテの村田兆治」「阪急の山田」「広島の山本、衣笠」・・・・・・まだまだ沢山・・。
今だってそう言えるはずの選手は沢山いるのでしょうが、贔屓を除いてしまうと個人的にはナカナカ出てこないのが正直なところ。これはプロ野球が唯一の娯楽ではない時代だからかもしれない。
きっと日本が忙しく、狭くなったのだろう。地元に球団が有っても他にも娯楽施設は沢山あるし、第二回で書いたようにお父さんとキャッチボールをする暇も場所も少なくなって、毎日野球だけはのんびり楽しむ・・・。なんてナカナカ出来ない。子供部屋にもTVがある家が増えて、お父さんは絶対!!みたいな感じも薄れてきた。
そんな中でも巨人神話は崩れなかった。何しろついこの間までTVでコンスタントに見れたのは巨人戦(関西は?ですが)パ・リーグなんてオールスターと日本シリーズ以外は球場じゃないと会う機会が非常に少なかった。
巨人がプロ野球を発展させてきた・・・というコトは紛れも無い事実だと思う。
しかし、今は巨人だけで何とかしようとするのは違うと思うし、無理だとも思うな。
野球は勝負事だから「相手がいなければ」・・・そして勝つ日も有れば負ける日も無いと・・・その為には「相手の活性化」も必要だ。
もともとFAは選手会が提示したコトで、「野球界の活性化」が目的だったと記憶する。ところがフタを開けたら巨人へ・・・という選手が多かった。そう、巨人なら野球を辞める日が来ても安泰なのだ。
誰だって将来は考える。いつかのスターも辞めちゃったらただの人・・・にはなりたくない。
このままだと、この「FA]という規則は野球界を衰退させる結果にナルやも知れぬ・・・むむぅ・・・。
だったら、FAはスター選手よりも埋もれている選手にこそ有ればいかがか?何年も一軍に活躍する場を貰えない選手も居る。もしかして他球団なら大きな働きが出来るかもしれない。今はトレードしか出る手の無い選手がドコかで活躍出来るならファンにとっても選手にとっても面白い。ちょっと補強したい!けどトレードは・・・という球団も有るだろうし・・・。ただし、この場合宣言した選手へのネックも大きい。他が取ってくれなかった後。これについても考えなくてはイケナイが・・・。
スター選手には代理人制度もあるわけだし、球団の対応、給料の交渉とかはソッチを使えばイイ。日本で代理人制度が浸透しないのはFAという制度が隣合わせだから・・・じゃないだろうか?
プロ野球の人気を取り戻すには「人気の散分」が急務と思う。まあ、交流試合の実行も不可欠だろうし・・・。

ともかく稼頭央君のFAについては「見守る」しかない。ライオンズで育ったスターが大きな節目を迎える。
どこでどーするのか?そして彼の未来の活躍はどーなのか?心配しつつもワクワクする所だ。
が、正直言えば
「稼頭央君はミスターレオ稼頭央!でいてください。」
ってとこだろうか・・・。