オーナーの引き出し        第11回

ライオンズ大好き!選手はみんな大好き!
でもホラ、やっぱその中に『ご贔屓にしてる選手』っていると思うのでふ。TV観戦なら仕事しつつ見ててもついつい手を止めてその選手の打席だけは1球も逃さず見るとか、球場でならその選手の出番前に厠に行っておくとか・・・。
ンでもって、ご贔屓になるキッカケ・・・ってのがありますよね〜。「顔が好き」「スイングが好き」「プレーが好き」・・・などなど。
今日は勝手ながらおひラのそういう選手について書いてみるのら〜。その一号は「平尾君」でふ。

おひラが平尾君を知る事になったのは谷中君とのトレードで彼が阪神からやってきた日・・。ビックリするほどセ・リーグを知らなかったので(今でもよくわからん)彼の名前も顔も会見のVTRがお初でした。阪神での会見では涙っぽかったので
「ライオンズに来るのが嫌なのか〜?」と思ったけど、誰だって転校したりするのはつらいしね。・・・・・・・・・・・・・・・とそれからしばらくして平尾君が一軍のグラウンドに姿を現したのです。
ハッキリ言ってその時は「この選手が平尾か」ぐらい。ライオンズのセカンドも固まっていなかった時期なので、活躍してくれれば良いなぁ。と思ったのに留まりました。
そして、平尾君に運命の日がやってきます。
そう、ファンならご存知・・・・・・あのケガの日。
TV中継を一人で見ていたおひラ・・・。平尾君の追う打球は一塁側のブルペン方向へ・・・「あぶなーいっ!」・・・。フェンスに体より早く着いた足が人間の体の曲がってはいけない方向に曲がるのをおひラは見てしまいました。脛に血がにじみ、平尾君が動きません。鈴木健選手がタンカを呼び、彼は運ばれていきました。

「大丈夫か?」その後も試合を見ていましたが、大丈夫じゃない事は誰が見ても当たり前でした。おひラは帰ってきた駅長にビデオを見せて「大丈夫なのかなぁ?」と聞くと「ヤバイかもしれない」との答え・・・xxx皮肉にもこの事件がおひラに平尾君の印象を大きく残す事になってしまいました。それからしばらくは平尾君の情報も入らず・・・PCも無かった我が家にとっては彼が今どうしているかもわからないまま。本当は励ましのお手紙を書こうかなぁ・・と思ったこともあるのですが、選手生命の危機を迎えた彼にどんな言葉をかけるべきなのか・・・そういう場面に遭ったことの無いおひラには何も出来なかった。ごめんよ・・・平尾君。

それからしばらくしたある日、平尾君がライオンズの選手に来年も登録されて球界に復帰出来そうな事がわかり、おひラはスンゴク嬉しかった。・・・・・思えばこの時、おひラの中には平尾君ファンの種が蒔かれていたのかもしれませぬ。
昨年5月、ファームの試合を見に行く機会があり、駅長とおひラはカンカン照りの中、第2球場に行きました。フェンスの脇にシートを敷いて「いざ!観戦!」・・・・・している横を選手達が通ります。その中に平尾君がぁぁぁ!!!
心臓が止まりそうでした!「歩いてる、歩いてるよぉ」試合にも出れるようになったんだね!良かったよかったぁ。本当によかったよ〜。その平尾君は試合の後、誰かに向かって『コマネチ』をしていました(^^ゞ

さてさて、時は2002年ペナントレース。8月17日西武ドームの対近鉄戦。長い長〜い試合。3対3の延長戦。おひラと駅長は一塁側のスタンドで観戦。昨日マジック34がライオンズに点灯し始めはスタンドもお客さんが沢山居たのですが、時計は11時をまわりそうなので電車の時間を告げるアナウンスが球場内にも何度か流れ、仕方なく球場を後にする方々も居て回りも少し寂しくなってきていました。でも、幸い我が家はまだ大丈夫。この試合を最後まで見届けなければぁ!12回表が終了。ライオンズの負けは無くなりましたが・・・・勝利するライオンズを見たいのよぉ〜!
ランナーは1・2塁、ツーアウト。バッターボックスは平尾君・・・・・・・・・・。どーする?どーなる?スタンドは皆、固唾を飲みゲームの行方を見守っています。
すべてがスローモーション。平尾君のバットに当たった打球は1・2塁間を抜けテンテン・・・2塁ランナーがホームへ返ってくるっ!!!!!!平尾君が握った両手を大きく上げ、その周りに駆け出すライオンズの選手達!!歓喜の輪のど真ん中で揉みくちゃも本当に本当に嬉しそうな平尾君!おめでと〜!ありがと〜!
気がつけば大声で「ひ・ら・おー!ひ・ら・おー!」と叫んでいるおひラと駅長がいました。
この日を堺におひラの中では平尾君がとてつもなく大きくなりました。
んでもって平尾君ファンのおひラが堂々完成です!

ううん・・・・書きたい事はまだまだ山の如くあるのですが長くなっちゃったので又、別の機会に。
この夏も期待しています!腰痛に注意され、長く永く!頑張ってくれ〜!

2003・8・2記