オーナーの引き出し        第14回

シーズンも終わりが近くなったせいで野球の無い日が
多くなってきた。
セリーグの優勝はブッちぎりで阪神タイガースに決まり
オフ、来期に向けての報道が多くなってきたし、
まだまだ優勝争い中の我がライオンズにもその風が・・・。

決定、発表されてしまった伊東選手の引退・・・。
そして伊原監督の勇退報道やそれに伴う伊東選手の
監督就任報道。清原選手の獲得報道・・・・。
他チームの報道も含め、連日色々な噂を交えた報道が
流れてくる。
ま、オフまでは確実とは言えない報道が多い中、
ライオンズにとって一番のニュースは
『伊東選手の引退』でしょうな・・・・。
まずは「22年間、本当に本当にお疲れ様でした。」これが一番だ。4,5年前までプロ野球の「プ」の字も知らなかったおひラは伊東選手の若き日をVTRとか、駅長の話とかでしか知らない。しかし、おひラがプロ野球を、ライオンズの試合を始めて見た日もマスクは伊東選手だった。41年の人生の半分以上をライオンズと一緒に歩み、ライオンズを作ってきたのだ。引退を決意されるのにもひじょうに勇気がいっただろう。秋山選手が引退のセレモニーに立った時「野球選手を卒業します」と言ったけれど、選手たちにとって「引退」とはどんな言葉でも言い尽くせない大きな卒業・・・・。ろくろく学校も一生懸命行かなかったおひラには想像もつかないのでありまする。
伊東選手の引退記者会見が流された文化放送の番組で塚やん(大塚光二さん)が「シーズン中にこういう話はイケナイ・・・みたいな事をよく言われますが、伊東選手はライオンズの顔ですから、こういう風に花道をつくってあげたってのは良かったと思います。」と言ってました。そうだよなぁ・・・・引退のセレモニーが出来るプロを去る選手は一握り・・・いや一つまみです。半分以上は自分で引退を決める事も出来なかったりするんですよねぃ。大変な世界で22年・・・・おひラが10歳から22年・・・・。重さが違うぜ〜。
きっと27日の試合では入団からのVTRが流れ、すばらしいあの日のプレーの数々に球場全体が沸き、泣くでしょう。伊東選手はマスクの下で何を思うのでしょう??

書きたいことは本当に沢山あるのですが、ハッキリ言ってまだ実感がわかないのが正直な気持ちです。
出来る限り球場で直接「お疲れ様」を言いたいなぁ・・・と思います。

そしてだ・・・若手キャッチャーよ!残り数試合、伊東選手に「後は任せた!」とチャンと言ってもらえるように・・・最後の孝行をしてください。


2003・9・22 記