オーナーの引き出し 第12回
本当はこの事を書こうかどうか・・・すごく迷ったのですが
これを書けるのは自分のサイトだけだと思うし、駅長にも
許可をもらったので。
今回はとても真面目なお話です。
8月・・・前にも書きましたが暑いのが嫌いなおひラです。
それ以上に、とても考えさせられる時期でもあるのです。
おひラは小学校中学年位から、そこそこ本を読みました。
それは時として戦国の武将モノであったり、ハードボイルドで
あったり、推理小説であったり・・・自分の中での流行があり
同じ作家の本を片っ端から読みあさる。
でも、その流行に関係なく、ずーっと読み続けているジャンルが
あります。視力が異常(かなりのガチャ目)なので映画館に映画を見に行く事も滅多にないし、よってテレビで映画を見ることも少ないのですが、このジャンルに関しては違います。どうしても見ておかなければいけない気がするからです。
『第二次世界大戦』・・・・・このテーマをおひラはずーっと追っています。何故かは分からないけれど、追わずにはいられないのです。
ですから8月は必然的にテレビで映画を見る回数も増えます。スカパーでは特集などが組まれるので寝不足になります。ココ何日かは特に・・・ね。
研究をしている訳ではないので難しい事はよくわかりません。ただ、そういう本や映画を見るたびにまず思う事。
それは、その時代が夢のある人々から多くの夢を奪い、家族や周りの人間を奪ってしまった事・・・。誰か偉い人の思う政策やエゴによって悲しみにさらされるのは、いつもゴク普通の人々だという事です。
よく報道では女、子供や老人までもが・・・と言われますが、そんな単位ではありません。多分これは弱者という事を言いたいのだと思いますが、兵士にも家族があり、夢があります。結局、戦争というのは何もかもを奪ってしまうのに今日も必ずどこかで戦争が起きています。何をそんなに欲しがるのか・・・xxxx
野球ファンの間で有名なのは『沢村栄治さん』(1944戦死)や『吉原正善さん』(1944戦死)・・・と沢山の野球選手が戦地で命を落としたこと、『スタルヒン』がいわれの無い差別にあったことなどですが、彼等は一体、亡くなる前に何を思い、どんな言葉を残したのでしょう・・・・。推測でありながら確信が持てるのは彼らが無念の思いで有っただろう・・・また大勢の観衆の前でグラウンドに立ちたかっただろうなぁ。と。きっとそれは誰でもが同じはずです。兵士として前線で亡くなった人々も、空襲などで亡くなった人たちも・・・・・。
この頃の教育や国家政策は「お国の為」命を捧げる教育が成されていたので兵士になる事を厭わなかった若者も大勢いた様ですが、これは人間になる為の教育や政策ではなかったとおひラは思います。その時はそれが当たり前・・・の時代だったのだから仕方なかったのかもしれませんが。
さて、毎年8月6日、広島では『平和宣言』が読まれます。今年の平和宣言をおひラも聞きましたが、とても辛いものになりました。58年前の「あの日」の事は、どうやら政治の世界では完全に風化してしまっているような気がしてなりません。何度、普通の人々が反省してもお偉い方々は懲りないようです。いっその事その方たちが1対1でやってくれよ!
間違った事は正さなきゃいけない。という理論が或るのなら、何かを殺して手に入れるものは本当に正しいのか・・・良ーく考えて頂きたい!いや、本当は良く考えなくても分かる事なんだと思うのですが・・・。
戦争は「通り魔」と一緒です。関係の無い人たちを次々と犠牲にして、それを食料に大きくなっていく魔物です。これこそ裁かれなくてはいけない。
もうスグ終戦記念日です。野球を通じても平和については考える事ができます。広島カープが出来た時のように、私達は平和と希望がみんなに公平である世界を作っていけるように考えてみましょう。
2003・8・8 記