オーナーの引き出し        第34回

毎日、毎日聞こえてくる合併騒動に始まった一連の新情報・・・おひラにとってはあまり納得できる話も無く、何も出来ないと分かっていてもヒマさえあれば考えて・・いいや、暇じゃなくても考えてしまう。
頼むよ、誰か!今からでも遅くないっ!牛を買ってやってくださいm(__)m 夜もオチオチ眠れませぬ。

このページでも、今まで何度かFAや球団運営に関することで素人なりに書いてきたわけで・・・選手の年俸についても「上げ過ぎだ!」とか言っちゃってるんですが、別に選手に恨みがある訳でもなく、いい仕事をしているのに安い給料で我慢しろ!っと思っている訳でもありませぬ。
個人的心情としては、成績が良く、球団に金もあり、お客さんが沢山呼べる選手になら、見合う範囲でいくらやってもイイと思っていたりもします。その3つが揃うってことが条件で、一つでも欠ければ「上げ過ぎだよ〜」と思ってしまうので、パのチームの苦しい悲鳴を聞くと「上げ過ぎ」感が高くなってしまうんでふ。
選手の年俸は保護されている部分があり、前年より急激に成績が悪くても選手自身の申し出や承諾が無い限り前年の25%(一億円以上は30%)カットにしか出来ないとの事。でも、上げ幅は別に決まってないんですよね。そうすると一時イイだけでドカッと上がった給料が次年に成績がスコブル悪くてもドカッと下げるわけには行かない部分もありますなぁ。
まして、複数年契約を結んでしまったりすると、K選手の様に批判をあびる事態も起き、また、Y選手の様に頑張ったのに何だか損だ・・みたいな事も起きてきちゃいます。

だから「上げ幅」を決めちゃえばいいんじゃないか??なんて、一見、頑張った選手には可愛そうな事を言っていいでしょうか?
つうか・・・それ以上は出来高制(インセンティブ契約)を大いに多項目に渡って活用するべきじゃないか・・と思うのでふ。
出来高の項目は大きく分けると3つを勝手に考えて見ました。
@ 成績に関するもの(HR数とか、打率、勝率とか・・数字が出るもの)
A チームへの貢献に関するもの(優勝(順位)とか、得点圏打率とか)
B 球団人気に関するもの(グッズ売り上げとか、イベントへの参加とか、選手主導の企画とか)
この中で細かいそれぞれの選手に有った項目と金額を設定する感じでいいかと思うのですが・・・。
例えば、今、2億円年俸の選手がいるとします。しかし、これを基本1億円にまで下げ、あと1億円分は「出来高」で契約するわけです。HRを〇本〜〇本打ったら〇千万・グッズの売り上げが前年より大きくUPしたら〇百万・自分がピックアップされた企画などで観客動員が良かったら〇百万。など・・・。上げ幅が設定されるのはこの「基本」の部分。活躍し、項目が達成されれば2億円もちゃんと貰えて、次年、基本も「上げ幅」の中で上がり、出来高部分の項目や評価も追加されたり上がったりしますが、活躍できなければ出来高部分は貰えません。
通常の会社の場合、基本給があり、色んな手当てが付きます。会社の利益に貢献すればその分配が貰えるし、大きな損害を発生させてしまうとさっぴかれたりします。しかし・・球界を見ていると、その分はドンブリで前年(過去)成績ベースだから、次の年に悪くても貰える額は決まってる。だから高すぎるとか、安すぎるとかの話が出るんじゃないんでしょうかねぃ?
年俸額が下のほうの(失礼)選手はいいとして、上の方の選手はもう少し基本を安くしないと・・・タダでもあわないチームの収支はもっと苦しくなるんじゃないんでしょうか?でも、活躍した(チームや収入に貢献した)分をはっきり分って貰うなら、そんなにおかしくはないですよね?
仕事が出来た選手はそれだけ上がるし、出来なかった選手はそれだけ下がる・・・別にファンに明るく収支が見える必要はないけど、球団も選手もファンも、これなら納得いきませんか?
今までも導入されている選手はいるでしょうが、基本を目いっぱい上げても合意に達しなかった場合が多い様な気がします。

もちろん、これを全ての選手に導入するのには問題があります。インセンティブ項目を決めるベースが無い選手や若手で実力・人気急騰した選手などは、これにはめる事は出来ません。だから〇千万以上からみたいな規則は必要だと思います。公傷の認定についてもラインを考える必要があるでしょう。
しかし、FAも金額でそんなに左右される事もなくなります。ベースの上げ幅は決まっている訳ですからインセンティブ部分の評価の大きさを検討すれば良いわけです。
宣言を受け、獲得したい球団の負担も少なくなります。(まあ、FAについては制度事体が今のままでは良くないと、個人的には思うのですが)

何だか選手には不利な話の様に思えるかもしれませんが・・・選手にとって良かれ・・と思う部分もありますよ。
これなら代理人制度を使いやすくなるんではないでしょうか?
今までは、球団側からみると「代理人」というだけで給料を上げるために来る人・・という感があるような気がしますが、上げ幅が決まっていればその部分の下交渉は簡単になるし、外部の人間から見たインセンティブ項目や妥当な金額の検討が出来ます。この項目の検討、提案をするのに代理人を使うのは選手にとっても、球団にとっても交渉し難い相手になることはないんじゃないのでしょうか?
複数年契約にしても、基本は今より低くなるでしょうが、頑張った年には「出来高」部分の評価もしてもらえるわけです。

選手が一生懸命にやってないと思っているわけではないけど、今の興行収入と給与他の収支が合わない現状を『球界再編!』という今こそ、考えるべきだと思います。
基本は下がっても、やった分を貰える・・・。そうしないと高給取りの今年は働けなかった選手の分が、その代わりに大きく働いた選手の給料を圧迫することにもなりかねません。
誰かが言った「グラウンドにはお金が落ちている」・・・落ちてるお金が無いのに拾う事は出来ないし、落としてくれるのはお客さん・・・そして、それを拾える選手はやっぱり、成績でも頑張って、お客さんを呼べるプレーが出来る選手じゃないと・・・。
お客さんを楽しませ、球団も潤い、それが選手に帰ってくる。

チームを選んで入れるわけでは無いのに、人気の無いチームはどうするかって??それも、球界と選手や球団が今以上に一緒になって考えて行くべきでしょう。
それについては・・・またそのうちに・・・。(←無責任m(__)m)

2004年6月27日 記